薪ストーブ生活に欠かせない、チェンソーワーク。
上手になりたい!でもスーッと、お豆腐切るみたいになめらかに切るなんて、夢のまた夢・・・
なんてあきらめていませんか?
もう少しだから・・・と無理して力で切っていませんか?
自分で薪作りたいけど・・・・できるかな~と不安がる方に、安全で楽しいチェンソーワークを指導しています。
この夏の初め、2回に分けて講習を行いました。
先ずは目立ての話から始まりましたが、刃の角度がそもそも間違っていた、目立て時を過ぎても作業していた、フィルターのつまりに気づかず使っていた・・・など、どれもみなさん同じ使い具合でした。
もう少し、もう少しと思ううちに、目立て時を失い、つい力任せに切りこんでエンジンに負担がかかってしまうのです。
ひと通り講習を受けた後。
思い思いの場所で、
自分のチェンソーの点検です。
「やっとわかった!」
「そうだったのか・・・」
「俺と同じだね・・・」
など、声が飛び交います。
そして終った時は皆、笑顔!
誰かが「もう、大丈夫だ!」と。
一瞬、安堵の空気が流れて・・・心地よいひとときでした。
当店の敷地では、毎年何件か原木の玉伐り作業をする方がいます。
お住まいの事情などで作業ができない方に、場所を提供しています。
今回はその内のひとり、穂高在住のKさんの作業風景などご紹介しましょう。
いつもはご自分の庭でやっていたのですが、今年は場所の確保がままならず、当店の敷地で、ということになりました。
3トンの原木を、午前中の2時間位を限度とし、数日かけて玉伐りしました。
チェンソーワークは一日中やるものではないので、理想的な作業工程でした。
スタイルも帽子、サングラス、チャップス、ブーツと、完全装備です。
集中力が途切れた時に事故を起こしやすいモノです。なので一日の内の午前中または午後の1,2時間が限度と考え、長い時間やらないことがケガの防止につながります。
暑い時間帯も避け、早朝、または夕方などに行います。
Kさんは恩年72歳。
それでも軽快なチェンソーワークに思わず拍手!
次々と玉伐りしていきます。
聞こえるエンジン音が気持ちいい!
スーッと伐れているのが遠くからでもわかります。
チェーンの目立てがきちんとされている証拠。
大事な大事なことなのです。
作業の前には必ず目立て、できれば一つの作業が終わった後に目立てをしておく。次の作業に備えておくのが理想です。
玉伐りした原木を軽トラで自宅まで運んで、今度は薪割りです。
割り終ってご満悦のKさん。
この薪を夏中干して、薪棚に入れれば、この秋から燃やせます。
大きな仕事を終えた満足感は、薪を買ったのとでは大違い。
主としての誇りが伝わります。
実は、Kさんはプロのイラストレーター。
こんなふうにデジカメではなく、すぐにスケッチします。
細かな描写から、ぬくもりが伝わってきます。
作業を終えた数日後、この絵を持ってきてくださいました。
絵の内容:チェンソーグッズ一式。チェンソー、ブーツ、チャップス、どれも安全にチェンソーワークするには必要なものです。
細かな字は日記調になっていて、グッズを手に入れたいきさつなど書き込まれています。
こんなふうに、ササッと描けるのはうらやましいですね・・・・。
チェンソーワークがほぼ完ぺきなKさん。
原木置き場で・・・・スムーズな玉伐り作業に満足!
持っている棒で、薪の長さを測りながら・・・とても楽しそうな笑顔です。
住宅事情で原木を庭で伐れない方には土場を提供しています。
そこでチェンソーで玉伐りしてから家に運んで割ります。
運んだ玉伐りの原木を、斧で割っていきます。
見事に割り続けて・・・斧を持つ様も・・・いいですね~
それにしても、Kさんは何でも絵になりますね。
彼のチェンソーメンテナンスは本当によくできています。
作業が終わったら目立てをして、次にいつでもすぐに使えるようにと用意しています。
チェンソーの音にいつも気を使って、伐り具合のチェックも欠かしません。
薪ストーブ導入をきっかけに始めたチェンソーワークで、ここまで上達したのですから、すごいですね。