鮭Tプロジェクトが終了しました

 --南部ハナマガリ鮭Tプロジェクト(10)--

岩手県大槌町の中学生の部活動支援に始まった「南部ハナマガリ鮭Tプロジェクト」は、2016年11月に活動を終了しました。たくさんのご支援、ご協力ありがとうございました。

このプロジェクトは、鮭Tシャツを寄付金付きで販売して大槌中学校の部活動を支援しようと、長野市災害ボランティア委員会の仲間たちが立ち上がったのが始まりです。

安曇野でも当店を通じて多くの方々に賛同をいただきました。

 

鮭Tシャツを着た方を見かけると、同じ支援者という何とも言えぬ共有感が生まれ、いつしか楽しい支援だね!との言葉が行き交いました。

 

大槌町内には津波で流された大槌中学校と、津波はまぬがれたけど被災した方々の避難所となり、その後校庭に仮設住宅が建設されている吉里吉里中学校があります。

この2校の生徒たちに存分に部活動をして、町中に笑顔を取り戻してもらおう!そんな思いでスタッフは知恵を絞りました。

そして「雨ニモマケズ」の鮭Tシャツの誕生になったのです。

鮭Tシャツと関連グッズは、ちょっとでも支援の気持ちを届けたい…という大勢の方々の賛同を得て、イベントやインターネット販売、そして口コミ販売により5年間の販売総数は17,554枚、総額881万円の寄付をすることができました。

その内訳は大槌中学校へ563万円、吉里吉里中学校へ265万円、大槌町立4校合同小学校(大槌・安渡・赤浜・大槌北)へ40万円、吉里吉里小学校へ13万円です。

 

これらはクラブ活動の遠征費や活動に伴う備品購入、部の道具などを保管する倉庫設置などに充てられました。海岸地域の大槌町から、内陸部にある大会場所への移動は、交通費(貸し切りバス)、滞在費だけでも多額なのでその手助けになりました。

そのほか、学校予算の行き届かないところへの支援にも使われました。

新校舎ができ大槌学園が誕生した今、私たちの5年間のプロジェクトを終了します。こんないい形で終われる支援があるのだろうかと思うほど感慨深いものがあります。

みなさま、長い間の温かいご支援、ありがとうございました。

 

以下は11月12日、最後の寄付金を届けながら落成式に参加したスタッフからのメッセージです。

大槌学園の大森校長先生には落成式前日にも関わらず、1時間かけて新校舎を案内いただきました。

大槌町産の木材をふんだんに使用した新校舎は、明るく広く高く、温かみのある学びの空間を作り出しています。

落成式では平野町長、大森学園長の式辞、今村復興大臣の祝辞などに元気に答える1~2年生や生徒代表の永井雄大君の感謝の言葉 

 

「泣いた後には笑顔になろう、夢があふれるわれら大槌の子、どんなときでも笑顔でいよう ここに集うはみんな大槌の子」作詞:阿木燿子 作曲:宇崎竜堂の学園歌が、9学年全員が集う体育館に響きました。

 

これから大槌や東北の未来を担う子供たちに幸多かれと願わずにはいられません。

 

そして鮭Tシャツを通して多くの人に出会い 応援いただき、仲間と愉しい時間を共有できたことに感謝いたします

街で鮭Tシャツを着ている人を見ると、嬉しくて声をかけたくなります

沢山の方が大槌町に想いを寄せ、『雨ニモマケズ』の鮭Tシャツを愛していただき、私たちが皆さんに支えられた5年間でした。

鮭Tプロジェクトの活動は新校舎の完成を以て終了しますが、これからも鮭Tシャツを着て大槌町のことを想い、できれば実際に訪れてくれたら嬉しいです。

長い間、本当にありがとうございました。(鮭Tプロジェクト スタッフ一同より)

 

 

鮭Tプロジェクトは終わりますが、助け合う気持ちは確実に根付き広がっていくのだろうと思います。