薪ストーブ屋は春は原木の出荷で大忙しのはず・・・しかし、今年は2月のとんでもない大雪で全てがストップ状態でした。
やっと雪が融け毎日搬入作業が続きます。
さて、当店では毎年ナラを皆様に納めてきました。それはこれからも変わりません。
しかし、今安曇野市や周辺はアカマツが松枯れ病になり何とかしなければならない状況です。
松枯れ病の処置として、伐採して玉切りし、薬剤を散布してシートをかぶせて山に放置、あるいは無人へり、有人ヘリで薬剤の空中散布等が行われています。
それだけでは?・・・何とかならないものかと市民の中から提案がされ、公共の温浴施設(天平の森)に薪ボイラーを取り入れ、燃料として利用しようと取り組みが始まりました。
松枯れ病になったアカマツはすでに乾燥しているのでボイラーにはすぐに使えます。松枯れ病でないアカマツも伸びすぎ倒木の危険にさらされているものがたくさんあり、これらも燃料にしよういうわけです。
それでは、一般の市民で直接できることは・・・?
鋳物の薪ストーブはアカマツを燃し過ぎると変形等おこし、煙道もススが溜り易くなるので敬遠されてきました。
しかしこの時代、そんな事ばかり言ってはいられず思いついたのは、できる範囲でアカマツも燃やしましょう!という事です。
例えば、1軒で1㎥(生材で0.6t)燃やすとして1,000軒で1,000㎥、2,000軒で2,000㎥となります。2㎥で2,000軒なら4,000㎥処理できます。
広葉樹4~5本の薪にアカマツ薪1本混ぜて燃やすやり方なら、ストーブへの悪影響や、煙突の詰まりは起きません。
そんなわけで伐採したアカマツも少しずつお届けすることになりました。
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